心が動いた話

「明日への言葉」を含め、ラジオやテレビ番組の感想を書いています。

魔法の津波がやってきて

「震災5年 痛み、怒りの先に」というテーマで

詩人 和合亮一さんのお話だった。


秋田宏さんの書かれた「明日への言葉」

http://asuhenokotoba.blogspot.jp/search?updated-min=2016-01-01T00:00:00%2B09:00&updated-max=2017-01-01T00:00:00%2B09:00&max-results=50




和合亮一さんのツイッターまとめ

http://twilog.org/wago2828



番組で紹介された

震災の時からツイッターで投稿し続けた詩は

心を打つものばかりだった。



そして

お話の中で

私の心に特に響いたのは

津波で様々なものを失った祖母が

毎晩泣くのを

みかねた小さなお孫さんが

「魔法の津波がやってきて

元通りになるよ」と

慰めたという話だった。




魔法の津波・・・


魔法というくらい、

日常からかけ離れていて

あり得なくて

想像すらできない出来事を一瞬で運んでくる津波



「魔法」の前には

人知が無力で

太刀打ちできなくて

なす術もない


そんな無力感を

この言葉から感じてしまった。



震災。。。

私は被害者だったお嬢さんの

傾聴ボランティアをしたことがある。


彼女は中学生。


好きだった先輩は

津波で行方不明のまま。。

家族揃って

海を渡って避難してきたそうだ。


無気力で

暗い表情。。。

どこかあきらめたように

シニカルだった。


現代の日本で

自然災害で

好きな異性が行方不明になるなんて

普通ならありえない出来事である。。。


そんなことを

まだ、若い女の子が

体験するなんて

痛ましいと思った。



津波。。

東北大震災。


もう、風化が始まっている。


あの時、私達は

本当に心から

心配したはずだ。

わが事のように

悲しんだ。


でも、今、どれだけの人が

あの時の感情を覚えているのだろう。



私の中でも

風化は始まっていた。

だから

意識して

戻ってこなければならないと思う。

その大切な手段として

詩や写真があるのだと思う。