心が動いた話

「明日への言葉」を含め、ラジオやテレビ番組の感想を書いています。

弱い人を助けるのは、不公平?

アンコール放送

第25回 占領期のベストセラー保阪正康


秋田宏さんの書かれた「明日への言葉」

http://asuhenokotoba.blogspot.jp/2016/02/25.html



今日のお話で、ドキっとしたのは

「日本人は考えない。

付和雷同で、ひっぱられる」という

言葉だった。



言い方を変えれば

全体の利益のために

個人の考えや意見を

抑えることができるとも

言えるかも知れない。


それが

メリットとして現れた時には

東北大震災のような

非常時で整然とした秩序を保てる国民性になる。


けれど

デメリットも

多い。


全体の調和のために

個人を犠牲にするということになりやすい。


あの東北大震災のときに

感じたことがある。

私はある保温衣料を製造している会社の人と

話す機会があった。

「こんな良い物があるなら

避難所で震えている人の役にたつでしょうね。」というと

「私たちも、無償で提供したいと申し出たのですが

<全員に配れない以上、不公平になるので要りません。>と

断られたのです。」と。



私は、唖然とした。



不公平?



避難所で、震えている人の中には

高齢者も

病人もいるはず。


たとえ、数個しかなくても

状態の悪い人から

順番に使わせてあげればいいのに。。。と思った。


これが

フランスやアメリカだったら

そうしたと思う。

個人を大事にするアラブ圏の人たちであっても。



不公平が困る?


困るのは

スタッフでしょう?

面倒が起きたら

厄介。。。それよりは

無難な方を選ぶ。



それに

自分達日本人を信頼していないのじゃない?


理由がわかれば

不公平に見えても

「体の悪い人から

優先的に保温衣料を使用する」ことに

理解は示すだろうし

納得もできるはず。


もし、文句を言う人がいても

ちゃんと話し合えばいいこと。



数人しか

良い思いができないなら

しないほうがまし。。。という考え。


それって、おかしいでしょ。

体力や条件は

公平ではありえない。

弱い人を助けるのが

不公平というのはおかしい。


不公平と公平


表面だけ、みんな一緒は

公平じゃない。


体の弱っている人が

保温衣料で

体力のある人と同じ耐久力を与えられること、

それも公平のひとつだと私は思う。



表面だけ見ていては

判断できない。


付和雷同は

表面だけの情報に

左右されやすい。


やっぱり

自分の頭で考えなきゃ。


みんなもっと

自分を信じたらいい。


大勢の見方より

自分の感覚が

あたっていることだって

あるはずだから。


自分が今まで生きてきた感性と

体験を軸にして

自分の頭で考えて

行動したら

きっと日本はもっと良くなると

私は思う。