心が動いた話

「明日への言葉」を含め、ラジオやテレビ番組の感想を書いています。

自分のためにカメラを向ける。

「故郷、塩竃への思いをカメラで」というテーマで
写真家 平間 至さんのお話だった。



秋田宏さんの書かれた「明日への言葉」

http://asuhenokotoba.blogspot.jp/2016/03/blog-post_8.html?spref=tw


「写真を撮ると言うことは、被写体、撮る対象と先ず向き合うことが出来るか、対象と向き合うこと=自分自身と向き合う事。
写真表現は被写体をモチーフにして自分の内面を表現すること、被写体を撮ることが写真ではなくて被写体をモチーフに何らかの自分の内面を現わしてゆく。」


昨年、私は
「写真セラピー」という
セラピーがあることを知った。

生きる力を取りもどす写真セラピー
生きる力を取りもどす写真セラピー
メディアファクトリー

この本を読んで
とても写真が撮りたくなった。



写真のでき不出来は
問題にせず、
自分の心を表現する手段として
写真を撮る。


自己表現の手段として
芸術があるが
芸術は熟練するのに時間がかかる。



その点、写真は
カメラを向けるだけで
誰にでも
撮ることができる。


今は、デジカメでも
スマホも携帯でも
簡単に撮れて
自分で写真をプリントアウトすることもできる。



病状の重い人でも
ベッドの上で
カメラを向けることができる。


自分が好きなもの、
美しいと思ったもの、
感動したものに
カメラを向けることで
心も上向いていくらしい。


私は、この本を読んで
中古のデジカメを
一つ、買った。


そして
撮りまくった。


おもに
朝日を撮った。
そして、愛犬と花達。



そのうち、
うまく撮りたくなった。


写真を基礎から勉強しようと思い
女性カメラマンの友人に何度かレクチャーしてもらった。


テキストも
手に入れた。


でも、なぜか
このごろ、写真を撮っていない。


目的が「自己表現」から
「美しい写真を撮りたい。」というものに
変わってしまったからかもしれない。


撮ることに
気軽さがなくなった。
「良い写真を撮らなきゃ」という
邪心が「撮りたい」気持ちを
そいでしまったのかもしれない。


せっかく買ったカメラ。


私はなぜ、写真を撮りたかったのだろう?


人と感動を共有したかったからかもしれない。
「きれいな朝日だね」って
ただ、一緒に驚いてほしかったのかもしれない。
「私は、こういうことに感動し、
こういうものを美しいと思うんです」と
ただ、伝えたかっただけなのかもしれない。



写真を撮る意味。。。。
もういちど、自分のために撮ろう。
自分おワクワクのためだけに
カメラを向けようと思い直した。



そうやって撮った写真は
自分の知らない自分を発見させてくれる
最高の相棒になるかもしれないのだから。