心が動いた話

「明日への言葉」を含め、ラジオやテレビ番組の感想を書いています。

家族の時間について、私が思うこと

秋田宏著・明日への言葉まとめ: 保阪正康(ノンフィクション作家)  ・占領期のラジオ放送(第26回)(H28/3/6放送) http://asuhenokotoba.blogspot.com/2016/04/26h2836.html?spref=tw




今日のお話で

印象に残ったのは

「ラジオは家庭の輪を作る一つの

メディアだったのかもしれない。」という

言葉だった。




今の日本はどうだろうかと

考えてみた。


さしずめ

テレビがその代わりだろうか。

いや、テレビを家族みんなで

見るという光景もあまりなくなったのかもしれない。


30年ほど前は

歌謡曲とか

お茶の間でみんなで見る番組は

あったかもしれない。


今は

幼い子ども以外は

ゲームや

スマホなどで

各個人で楽しむ媒体が

増えているのだろう。


それぞれが

忙しすぎるのかもしれない。


まあ、私の家は

普通の生活と外れた生活をしてきたから

特殊なのかもしれないと思うが

私は、はずれてきて良かったなぁと思っている。


私の家は

娘二人が成人したが

この娘二人ともが

不登校児だった。


特に次女に関しては

9年の義務教育のうち

合計1年間しか

登校していない。


勉強は家庭学習、

高校認定試験を受けて

今は放送大学生だ。


家で暮らした時間が長かったので

家族の会話の時間がとても多かった。


いろいろなことを語り合ったし

いろいろなことも共有できた。


二人の娘とも

18歳を過ぎた頃

家から離れて

住み込みで

アルバイトをした。


経済的に

自立も果たしたし

いろいろな意味で

良かったと思っている。


しあわせな親子関係を

築けた私から見て

思うことは

日本の親子は

一緒に過ごす時間が少なすぎるのでは

ないかということだ。


学校に通う時間も

もう半分は

けずってもいいし

学校から帰って

塾に行く時間は

もっと

いらないと思う。


学歴社会において

何を甘いことを言っているのだと

言われそうだが


学歴って

給料の額を高めにする以外に

どんな役にたつのかなと

思ってしまう。


学問することや

学ぶこと、

知識を得たり

自分の頭で考えることは

とても重要なことだと思うが

それと学歴はイコールではないと思うのだ。



なんかね、

もっと余裕のある豊かな時間を大切にして

せっかくの家族が

成人するまでの間に

お互いが一緒に暮らせることを

味わって、楽しんでいける

そんな時間がもっとあったらよいと思うんだ。


そのためには

学校に行く時間にほとんどの時間を費やすのは

もったいないと思う。


学校が家族の間の距離を広げているのじゃないかなと

思ったりもしてしまう。

親子の断絶、世代間の断絶というのは

学校に生活の大部分の時間を

奪われることで

おきてしまうのかもしれないとも思う。

同じ年代の人間ばかりを

ひとつのところに集めて

多くの時間を奪うことで

不自然で偏った成長がおきてしまうのではないか。


私は娘達と

本当によく話した。

私が理解できない新しいことも

面白く眺められた。

お互いを知り合い

理解しようとする時間があったことが

断絶を防げたように思うのだ。


でも、今の学校生活や塾生活のような

毎日では

お互いを理解するための

時間もないし術もない。




それは

なんか大きな損失だと思う。



家族とちゃんと暮らす時間は

勉強と

同じくらい大切だと思うんだ。


家族から学びあう時間は

心を育てる大切な時間じゃないかな。


子どもにとっても

親の成長にとっても。