心が動いた話

「明日への言葉」を含め、ラジオやテレビ番組の感想を書いています。

主役じゃなくていいなぁ

ラジオ深夜便、昨日と今日の連日で「ちゅらさん」で「おばぁ」の役の

 故・平良とみ さんのお話でした。




とみさんは、8歳でお小遣い稼ぎのために

劇団に入ったそうです。



家が貧しかったため、劇団員になって初めて手にしたお金で

新しいノートを買えて、

なおかつ参考書まで買えたのが

とても嬉しかったと言っていました。


とみさんはその時から、ずっと

役者として生きて来られたようです。



お話を聞きながらふと、

3年ほど前に「楽市楽座」という野外劇団の

お芝居を見たことを思い出しました。


その劇団は3人家族で構成されていて

中学生の女の子と

ご両親との3人で、1年中、

旅公演をして回っているようでした。


楽市楽座 http://yagai-rakuichi.main.jp/rakuichinituite.htm

女の子のブログ http://yagai-rakuichi.main.jp/rakuichinituite.htm


女の子は、学校は登校できない代わりに

宿題をもらっているということでした。


彼女もまた、小さな時から

役者としての人生を歩んでいるのでしょう。




今の世の中で

学校に通わずに

楽しそうに

旅公演をして回っている

子供がいるなんて

びっくりしました。


親に無理やり連れまわされて

行きたい学校にも行けず。。。というのなら

困りますが


女の子自身が

楽しそうに

そういう生活をしているのは

とても自由で

いいなぁと思いました。


劇。。。というと


昔、私が通っていた学校で

演劇部の顧問の先生(シスターでした)が

「私は役の中でだけ、本物の自分になれる」と

言っていました。


とても、印象的な言葉でした。



私の中で

まだ、消化されていない言葉ですが

なんとなく、わかる気がしました。


劇や、お芝居というのは

多くの人は

幼稚園や保育園、学校などの行事で

1度はやったことがあるのではないでしょうか。


私もあります。

「ひよこ」「ミンチン先生」「博士」・・・




私は

昔は主役に憧れていました。

一度も主役にはなったことはありませんが、

みんなも同じように主役に憧れていると思っていました。


でも、今、

劇をするなら

なぜか「悪役」を

やってみたいと思う私がいます。


この変化はなぜなのでしょうねぇ。


良い人の役なんて

つまらない。


とびきり

悪い役がいい。



いじわるだったり

嫌われ者だったり

情けなかったり




この変化は

歳をとったということなのでしょうか。



駄目な人の持つ味というものに

気がついてきたのかもしれません。


そして

おそらく

自分の中の「悪人」の部分にも


「仕方ないなぁ~」と

許せる気持ちが出てきたのかもしれません。



こんな自分が

今はとても好きです(^^)。