心が動いた話

「明日への言葉」を含め、ラジオやテレビ番組の感想を書いています。

一生、引きこもれる家




「家売るオンナ2」の録画を見た。



今回も面白かった。


20年も引きこもっている息子の行く末を心配する両親。
持ち家を売って、そのお金を蓄えに回して
息子が将来食べていけるように貯金するつもりで
不動産に相談する。


相談された三軒家チーフは
「一生引きこもれる家」を
探す。



ネックは
経済性。
再就職も難しい引きこもりの大人が
働かなくても
親が残した物件の家賃収入だけで
食べていける家を見つける。


売りに出されていたマンションの2軒の物件。


一軒は住居用。
もう一軒は家賃収入を得るために貸すための物件。




収入を計算したところ、
100歳まで引きこもれる夢の物件。


部屋は1階にあり
宅配ボックスに近いため
人に会う確率も少なく
荷物も宅配業者に会うことなく受け取れる。


それも
大人が引きこもるための
心強い条件。
そして住み替える部屋には
前の住居人が残していったボルダリング用(壁のぼり)の壁がある。
部屋のこもっていても
運動ができる。



家賃収入があり
部屋で運動ができ、
ネットで外界と結ばれ
食料、生活用品なども宅配してもらえば
一生家から出なくても
生きていける。


引きこもりの大人からみたら
夢のような生活だ。











我が家でも
一時、娘が引きこもっていたことがあり
3か月、靴を履かなかった時期があった。


その時の娘は
電話に出ることも
宅配業者から荷物を受け取ることも嫌がった。



私は彼女が嫌がることはさせなかった。
彼女が、もし、外へ出る気になる時がくれば
自然に出ていくだろうと思った。


万が一、引きこもりの生活が一生続いても
食べていく手段さえあれば
そういう生き方もありだと思った。


多くの人と交流することだけが
理想的な生き方というわけではない。


一番理想的な生き方というのは
その人がその人らしく
生きていける生き方だと思う。



「引きこもり」の状態そのものを問題視して
なんとか外に出れるように
そればかりを目標にする気には
私は、なれなかった。


引きこもっていてもいいのだ。
本人がそれでしあわせで
餓死のリスクがなければ。



どんな形態であれ
犯罪を犯さない限りは
生活形態は
様々であっていい。




個人が
最大限に自分らしく生きていける方法を
模索し、自分で選んでいく。。。
それを邪魔する権利は
誰にもない。




非社交的な人も
引きこもるのが気持ち良い人も
そのままで
生きていける方法を
現実的に提供した
今回の「家売るオンナ」。



感動した。