心が動いた話

「明日への言葉」を含め、ラジオやテレビ番組の感想を書いています。

家売るオンナ  最終回

後味がとても良かった。


サンチーは何も変わっていない。
最後まで、笑顔を見せなかった。


それもとても素敵。




この番組は毎回
私を楽しませてくれた。


三軒家チーフの人柄にほれ込んだ。


仕事に徹する姿勢。
売上を上げることと
住む人の利益を追及することが
いつも一致している。


でも、一番惹かれたのは
三軒家チーフの硬質な人柄だ。


今まで、私は笑顔が何よりも大切だと思ってきた。
人との関係を円滑にするのも
初対面の人の心の緊張を解くのも
笑顔が最強だと思ってきた。


けれど
この番組を見始めて
少し変わってきた。



私がこのシリーズの最初のころから
心の中で念じていたこと。。


それは「番組、最終回まで三軒家チーフには、ずっと笑わないでいてほしい」ということだった。



笑顔は
心の揺れを隠すパッケージであり、
相手に好感を持たせる化粧箱であり、
自信がない人の防御服でもある。


人の心はいつも、笑顔ではいられない。
だから、笑顔マスクを貼りつける。


心からの笑顔は時に美しいが
仕事に向かう真剣さには
そぐわない。


笑顔をつくるエネルギーがあるなら
そのエネルギーを
問題解決に向けてほしいと思う。


そして笑顔を隠れ蓑にしない人は
実力と誠実さで勝負するしかない。


そういうむき出しの能力と人柄で勝負できる人に
私は憧れているのかもしれない。


三軒家チーフの
硬質な印象は
笑顔に勝る価値になリ得ていた。


すがすがしい番組だった。